新小岩 動物病院 | ベルノス動物病院

ベルノス動物病院
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TOPIC!
アニコム損害保険の「どうぶつ健保」、アイペット損害保険のペット保険「うちの子」に関しては、当院で窓口精算ができます。
当院は、「アニコム損保」および「アイペット損保」の対応動物病院です。「どうぶつ健康保険証」あるいは「うちの子保険証」をお持ちの飼い主さまは、当院受付に保険証をご提示ください。(その他のペット保険に関しては、飼い主さまご自身でお手続きをお願いいたします。)
お陰さまで30周年を迎えました!
ベルノス動物病院は、令和4年2月17日、開院30周年を(静かに…)迎えました。この間、私自身の病気やケガが原因で休診日にしたことはただの一度もなく、お陰さまで心身ともに健やかで、充実した日々を過ごさせていただくことができました。ここまで大過なく来ることができましたのも、当院に関わっていただいたすべての方のご理解とご協力、そして何より、当院を信頼してご来院くださった飼い主さまのお陰だと感謝しております。あらためまして飼い主の皆さまに心より御礼申し上げます。
 ヒトのクリニックや病院もそうですが、私たちの仕事は皮肉にも、動物たちが病気になったりケガをしたりすることで成り立っています。そう考えますと、一概に「祝・30周年!」と盛大に祝う気持ちにもなれず、10周年、20周年のときと同様、何の盛り上がりもなく、静かにその日を迎えさせていただきました。
30年間で助けた命、助けられなかった命、それぞれが数えきれないほどの記憶として残っています。失礼ながら、飼い主さまのお顔は失念しても、動物と治療中のイベントだけはよく覚えている、なんていうことは日常茶飯事です。
科学全般がそうですが、とりわけ臨床獣医学という学問は奥が深すぎて、「慣れる」ということは決してありません。工芸職人であれば、30年も経験を積んだらもはや「神の手」。人々が驚嘆するような作品を残すはずです。動物の病気は一つとして同じものがありませんから、絶対に慣れることはないのです。初診で来院した動物が「1週間前から元気がない。」となると、今でもかなり(いい意味の緊張感で)身構えてしまいます。そして問診の後、相応の検査をしていくわけですが、不思議と自分の診断予測(見立て)が検査結果と合致しても、すごくうれしいとは思いません。その子の症状が改善したり、病気が治って初めて「あ~、良かった…」と感じるのですね。
すでに世の中は、人工知能(AI)が診断を下す時代に入ってきています。今後はAIにヒントをもらいながら、自分自身の経験と見識を診断に活かす場面が多くなってくるのでしょう。そして、動物の治療には「センス、機微」も必要です。来るべき40周年に向けて、さらにセンスを磨いていきたいと感じる今日この頃です。
(2022.03)伊東秀行
コロナ禍の中での動物医療。
新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。新規感染者や重症患者も増加傾向に転じ、間違いなく第3波の局面を呈している中で、多くの飼い主さまは先行きも見えず、不安を感じながら動物たちとの生活を送っていらっしゃることと思います。
4月に政府の緊急事態宣言が発出され、ヒトの動きが止まったことで、多くの小売店や飲食店が大打撃を受けました。しかしながらこのとき、当院ではむしろ、前年同期と比較して来院される飼い主さまが増えたように感じられました。これは、①ステイホームによって、動物たちと過ごす時間が増え、動物のわずかな異常にも気がつくようになったこと。②ヒトの医院や病院と比較して、動物病院は比較的安全な場所だと受け止められていたこと。③動物病院は遊興・娯楽施設ではないため、周囲の目を気にすることなく出かけられる場所であったこと(←当時はパチンコやカラオケがやり玉にあげられていましたね)。…などが理由として考えられます。
その後、GoToキャンペーンが始まり、飼い主さまの行動範囲も広がってきたせいか、来院数は例年通りに戻りましたが、この一連の事態で、動物たちの存在が間違いなく皆さまの心の拠りどころであり、彼らと過ごす時間がかけがえのない瞬間であることを再認識された方も多かったことと思います。そうであれば、動物医療に携わる一人としてとてもうれしく思い、この災禍が遺した数少ない光明であったと思います。それにしても、都内の感染者数が1日500人、600人と増え続けている中で、現政権は何の対応策も出せず、非常にもどかしい限り。当面は、個人個人ができることをしっかりとやっていくしかなさそうです。
「GoTo」の利用も、十分に気をつけて利用しなければならないと感じます。私は大学院生時代、獣医伝染病学研究室でウイルス学を勉強しましたので、多くの医療関係者同様、街中のウイルスが“目に見えて”しまいます。そのせいで、ホテルなどの宿泊施設の場合はどうしても、「直前にチェックアウトした人がコロナに感染していたら…」などとという視点で考えてしまいます。清掃時、バスタブは新しいバスタオルで拭き上げてくれたのか、アメニティや備え付けのグラスなどは不用意に触られていないか、シーツは交換するだけで大丈夫か、マットレスにウイルスが付着していないのか…こんなことを考えていると、頭がおかしくなってしまいそうですので、私は「GoTo」による旅行を利用したことはありません…というよりも、単に利用する時間がないだけなのですが。もちろん、利用する方を否定するつもりはまったくありません。多くの宿泊施設は万全の対策をとっていると思いますし、正しい知識をもって利用すれば、お得に息抜きができるのですから。
そんな訳で、当院では連日、院内の消毒・換気作業を徹底的に行っています。アルコールをスプレーしてサッと拭き上げるのではなく、ひたひたになるまでスプレーして一定時間放置したり、1日数回の床全体の塩素系消毒剤による消毒(←これもひたひたに…)は欠かしません。この「消毒ミッション」、一日中やっていると相当のエネルギーを浪費します…。それでもコロナ(と消毒剤による手荒れ)に負けず、私たちは引き続き院内の感染防御対策に万全を期し、飼い主さまと動物たちの健康を守っていきたいと考えています。
(2020.12)伊東秀行
「改正動物愛護法」成立 !!(マイクロチップ装着の義務化について)
先ごろ、動物の虐待や遺棄を防止するための「改正動物愛護法」が参院本会議で可決され、成立いたしました。この法律の施行によって、ブリーダー(繁殖業者)さんの段階でマイクロチップの装着(挿入)が義務づけられたり、生後8週齢に満たない子犬、子猫はお店に出してはいけないことになりました。また、虐待の可能性のある動物については、獣医師による自治体への報告義務も生じることになります。ペット販売の業界からは、「あまり週齢が大きくなると動物が売れなくなる」と、危惧する声もあるようですが、動物福祉の観点からは好ましい方向に向かっているのではないでしょうか。
皆さまご存知の通り、マイクロチップとは直径2mm、長さ10mmの円筒形の電子標識器具で、特殊な注射器を用いてワンちゃん、ネコさんの肩甲部(背中)に挿入します。挿入時の痛みはほとんどなく、この操作はわずか23秒ほどで終了します。マイクロチップ一つひとつには、15ケタの国際的な個体識別番号が割り当てられており、非接触性の読み取り機器(スキャナー)を挿入部位にかざすと、スキャナーにその番号が表示され、データ管理団体に照会することで飼い主さまと動物の情報が追跡できるしくみになっています。
今般の改正動物愛護法では、現在飼育されているワンちゃん、ネコさんについては、マイクロチップの装着は努力義務(つまり、「強制性はないけれど、できるだけ装着してくださいね」ということ)とされています。近年、「迷子になったけど、マイクロチップのおかげで無事に戻れた」という事例が報告されておりますので、これを機会にぜひ、マイクロチップをご検討なさってみてはいかがでしょうか。
当院では、データ申請に伴う書類作成を無料にて代行しております。常時、2頭分のマイクロチップは用意してありますが、在庫を切らしてしまうこともございますので、お電話でご確認のうえ、ご来院いただければと思います。

(2019.7)伊東秀行
小笠原ネコプロジェクト!・・・ネコを家族として迎え入れたいと考えている方へ。
 遡(さかのぼ)ること9月6日の水曜日、雨に濡れそぼる竹芝桟橋で、埠頭に降り立った環境省の職員の方から1頭のネコさんを譲り受けてきました。東京都・小笠原諸島の母島(←定期船おがさわら丸が発着する父島から南へ約50kmの有人島)の山中で、8月16日に捕獲された推定年齢3ヶ月の黒ネコ(男の子)です。初日はビビリ君でしたが、翌日よりすぐに慣れ、当院スタッフとオモチャで遊んだり、食べ物をおねだりしたり…。名残惜しい気持ちを抑え、このネコさんは当院でしっかりとワクチン、検便、その他の健康チェックを行ったのち、大切に育てていただけるご家庭に引き取られていきました。
(公社)東京都獣医師会(東獣)では、10年以上も前から、小笠原諸島で捕獲された「ノネコ」を会員病院へ受け入れる公益事業を行っており、海を渡ってやってきたその数、じつに500頭を超えています。都内の会員病院で短期飼養と健康管理を行ったのち、新たな飼い主さまのもとへと譲渡するこの事業。もちろんこれは、東獣だけで行っているのではなく、じつに多くの関係者の方々のご尽力により実施されているのです。環境省小笠原自然保護官事務所、林野庁小笠原諸島森林生態系保全センター、東京都小笠原支庁、小笠原村、同教育委員会、NPO法人小笠原自然文化研究所、小笠原海運(株)などなど…。これらの方々がすばらしい連携プレーでもって、過酷な環境で生きてきた「ノネコ」に新たな安住の地を授けているわけなのです。
では、なぜ「小笠原」なのでしょうか? じつは、本事業によって救われる生命がほかにもあるからです。それは、小笠原諸島固有の希少な野生鳥獣たちです。アカガシラカラスバト、カツオドリ、オナガミズナギドリ、オガサワラオオコウモリなどなど、これらの希少動物は、飼い主のいないノネコに捕食されることによってその生息域が狭められ、絶滅の危機にさらされている動物種も存在します。希少な野生鳥獣と飼い主のいないノネコの“2つの生命”を救う本事業は、多くの都民の方々のご賛同をいただきながら、これからもずっと続けられていくことになると思います。
もしも、このコラムをご覧になっている方が「家にネコを迎え入れたい!」とお考えなのであれば、ぜひご一報いただきたく思います。私たちは、できる限りのお手伝いをさせていただきます。「小笠原ネコプロジェクト!」の詳細は、こちらをご覧ください。ただし、不定期に捕獲されるネコさんは、年齢、性別、被毛の色などもさまざまですので、これらの中からある程度は選ぶことができますが、一度迎え入れたら「やっぱり飼えない。」などと島に戻すことはできません。しっかりとご理解&ご準備をしたうえで、ご連絡をいただければと思います。
ネコさんが捕獲された場所は、父島や母島の地図上にマークされて一緒に渡されますので、いつか機会があったら小笠原諸島を訪ね、愛猫の生まれ故郷や彼(彼女)が生きてきた軌跡を辿る旅もステキだと思います。そして、あなたの家にやってきた小さなネコが、ほんの少し前までたった一人で小笠原諸島の満天の星空を眺めながら眠り、静かな波音を聞きながら夜の砂浜を歩き、暴風雨のときには亜熱帯植物の大樹に身を寄せて風雨をしのぎ…などとロマンチックな想像をしてみると、ひときわ愛おしくなること必至です!
(2017.09)伊東秀行
理想の動物病院へ。
当院が開院する少し前、新小岩・奥戸地域には、たった3軒の動物病院しかありませんでした。平成4年2月に当院が開院し、近隣の飼い主さまを中心に来院数も増え続け、開院数年後には外来診療のお待ち時間が「最大2時間」などという、いま思えば信じ難いような状況となっておりました。当時は高度医療や専門治療、夜間診療を行う動物病院も少なく、たった一人で何でもこなさなければならない時代でしたので、獣医師1名では飼い主さまの個々のニーズに応えきれず、思い返せば四六時中 心身疲労で、休日になると、文字通り「刀折れ矢尽き」の状態だったように思います。
時代は変わり、近隣には2、3の動物病院ができ、地域外ですが高度医療や夜間診療を担っていただける動物病院も増えてまいりました。動物たちが高度な獣医療を享受できるようになり、また、飼い主さまの選択肢が増えたことは本当に喜ばしいことだと感じます。私自身も当時の“心身疲労状態”から徐々に脱し、昨今のベルノス動物病院の雰囲気は、近年でいちばんいい感じに変わってきています。その大きな理由のひとつが、現スタッフ(動物看護師)が真面目で心優しく、穏やかなこと。彼女たちと仕事をしていると、何よりストレスをため込むことがありません。待合室からスタッフと飼い主さまの笑い声が聞こえてくるとうれしくなりますし、私自身も飼い主さまとの他愛もない世間話を楽しむことが多くなりました。開院前のあの頃に夢見ていた「理想のホームドクター」に近づいてきたような気がしています。
これからもこの状況が一日でも長く続くことを願いながら、現下最高のスタッフとともに、真面目に仕事に取り組んでまいります。
(2016.06)伊東秀行
動物病院の丁寧さ。
今年もあと1ヶ月を残すのみとなってしまいました。この1年間、多くの動物たちを診てきて、また、自分が風邪をひいてクリニック通いをしたりしてつくづく感じたことは、(当院に限らず)「動物病院ってなんて働き者で丁寧なんだろうと…。
当院を含め、多くの動物病院では日曜診療を当たり前に行っていますし、休診日は週1日のみ、というのが定番です。さらに、お盆やお正月に診療を行うところも少なくありません。(ヒトのクリニックで、お正月も開いているところは相当に少ないのではないでしょうか?) また、動物病院では人医に比べ、診察当日に検査を行って診断結果を導きだそうとしたり、あらゆるツールを持ちだしてきては過剰なほどの説明を行ったりと、どちらかといえばヒトの大学病院に近いことをしています。動物は自分の症状を訴えられませんし、生命にかかわる動物も来院するわけですから、当然といえば当然ですよね。
すべてのドクターがそうとはいいませんが、ヒトのクリニックに行くと、大抵はこんなやり取りになってしまいます。(以下、自分の経験です。)・・・「どうされました?」「3日前から咳が出て熱もあるんです。」→1、2分間診察→「咳止めと抗生物質、解熱剤を出しておきますね。おだいじに。」・・・もちろん例外もありますが、多くの内科ドクターは、最初の診察で「確定診断」をつけずに、対症療法を行って様子をみようとします。これを「診断的治療」といいますが、要するに“あたり”をつけて治療を開始し、その反応(治療効果)をみていくのですね。治療効果が良ければ「やはり見立て通りだったか。」となりますし、良くならなければクスリを変えるか、その時点で検査を開始します。いずれにせよ、患者さんの緊急性や重症度を見極めるプロフェッショナルだからこそできる芸当なのだと思います。
動物病院でも診断的治療を行うことはありますが、動物たちは言葉を話せませんから、「すぐに検査してみましょう。」ということも多いのです。当院のみならず、多くの動物病院では、検査の前にその意義やかかる費用を説明し、検査結果の説明も一項目ごとに丁寧に行っていきます。けっして「この間の検査(←いったい何の検査?)、異常ありませんでしたよ。ハイ、終わり。」で済ませることはありません。飼い主の皆さまにおかれましては、どうか十分に動物病院の「丁寧さ」をご堪能いただき、確実に“モトを取って”いただければと思います。
(2015.12)伊東秀行
動物保護施設「東京版ティアハイム」の実現にご協力ください!
2014年が瞬(またた)く間に新年に引き継がれ、早くも1年の“12分の1”が終わろうとしています。漫然と経過してしまう私たちの“時間”ですが、時間との闘いを強いられる「小さないのち」もあります。東京都動物愛護相談センターに保護・収容され、一定期間経過後に最終的に致死処分となった動物数は、平成24年度では2000頭を超えており、単純計算すると、この1ヶ月間で約160頭余のいのちが失われたことになります。そんな尊いいのちを救おうと、多くのNPO法人や個人、団体が活動を行っているところですが、私が公益社団法人東京都獣医師会(東獣)からの委嘱を受けて活動を行っている共生社会構築委員会でも、「動物の致死処分頭数を限りなくゼロに」を活動目標のひとつに掲げ、「東京版ティアハイム」の実現に向けた検討を行っているところです。
ティアハイムとは、1901年にドイツで生まれた動物保護施設の名称で、現在ではドイツ国内に同様の施設が数百以上も存在しています。ご存知の方は多くないかもしれませんが、ドイツにはペットショップというものが存在せず、多くの方は動物をティアハイムで入手します。その際は、飼育希望者の経済状況や家庭環境、家族構成などが厳しく問われ、適切なマッチング(飼育希望者と動物との相性チェック)が行われます。ティアハイムで保護・収容されている動物たちは、ボランティアたちの手で「終生飼育」されながら(←ここが重要です!)、新たな飼い主さんを待っているのです。
このような“致死処分を前提としない”動物保護施設を都内に整備し、1頭1頭の「いのち」を大切にしながら、一人暮らしの高齢者の方にも安心して動物を飼っていただけるような豊かな社会をつくっていきたい・・・。この委員会では、委員全員がそんな気持ちで活動を続けています。つい先日は、東獣会議室に5名の都議会議員を招いて本構想のプレゼンテーションを行ったところですが、果たして私たちの「想い」は伝わったのでしょうか?
さらに、東獣ではこのたび、「動物のいのち救済基金」を立ち上げました。本基金に集まった皆さま方の善意は、①自治体による動物の致死(殺)処分頭数を限りなく0(ゼロ)に近づけるための取り組み、②災害時の動物救護活動および救護体制の構築、③高齢者の動物飼育に対する支援事業、④その他の動物福祉活動などに使われます。ご覧いただいているページの右側バナーをクリックしていただくと内容が確認できますので、ぜひ皆さま方のご理解とご協力をお願いいたします。
(2015.01)伊東秀行
日曜診療について。
平成23年4月から行ってきた当院の「日曜診療」。今ではたくさんの飼い主さまにご利用いただき、土日しかお休みのとれない飼い主さまの利便性向上に少しはお役に立てたかな?…などと密(ひそ)かに喜んでいる次第ですが、最近では「ネット予約はできませんか?」などというお問い合わせ(ご要望)も数多く頂戴するようになりました。
そのことについてお答えさせていただきますと、当院の予約システムは、朝10:00から昼13:00までの診療枠を15分ごとの“コマ”に分け、お電話でのご予約順にコマを埋めていく方式をとっております。ところが、外科処置など時間のかかる診療やそうでない診療がございますので、予め診療内容を伺っておきませんと、その動物のために「何コマ分確保すればよいか?」が把握できないのです。また、他の動物が苦手なワンちゃんだったり、気の弱い臆病なネコさんだったりすれば、両脇のコマを5~10分ずつ空けておくなどキメ細やかな工夫もしなくてはなりません。したがいまして、現状では機械的なネット予約システムの導入が難しいのです。そうはいっても、ゆくゆくは皆さまのご要望にお応えできるようにしたいと考えておりますので、今しばらく検討する時間をいただきたくお願い申し上げます。
ちなみに3年半におよぶ日曜診療で、「連絡なしのキャンセル」は、今までにただの一度もございませんでした。当院にかかられる飼い主さまの熱心さと誠実さに敬意を表し、改めて感謝の意を申し上げたいと思います。
それでは皆さま。2014年もあとわずか…。どうかお健やかに良いお年をお迎えください !!
(2014.12)伊東秀行
「温かな目」でお願いいたします!
当院のスタッフ募集には、毎年、多くの方々がエントリーされます。昨年5月から届いた履歴書やエントリーシートを数えてみると、その数なんと76通もありました。その1通1通に応募者の方々の真剣さや必死さが込められており、けっしていい加減な評価はできないとつくづく感じています。書類選考を経て、ほぼ半数の方とお会いするわけですが、当院の募集人員が“若干名”ですので、多くの方に「不採用通知」の手紙を出さなければなりません。「ご応募いただき、ありがとうございます。」という感謝の気持ちと「今後のご活躍をお祈りします。」という応援したい気持ち…。「頑張って!」という願いを込めて、ていねいに投函します。お預かりした履歴書は、一定期間保管したのち、シュレッダーにかけて個人情報の保護に努めます。ニッコリ笑った写真やびっしりと書かれた滲んだ文字がシュレッダーに消えていくのを眺めていると、申し訳ない気持ちでいっぱいになりますが、ご応募いただいたすべての方々のご健闘をお祈りしたいと思います。
そんな中から選ばれた、当院の新人(動物看護師)たち。機転、心配り、熱心さ、どれをとっても申し分のない人材!…といいたいところですが、そこはまだ経験不足の“1年生”です。すでに春からの勤務に備えての実務トレーニングが始まっていますが、彼女たちには110項目に及ぶ“最初の○ヶ月間で覚えること”が記された「自己チェックシート」が与えられています。Boot Campさながらの厳しい(!?)トレーニングに耐え、自らの手によってチェックシートが少しずつ☑で埋まっていきます。
飼い主の皆さまにおかれましては、どうかしばらくの間、新人たちの成長を温かな目で見守ってくださいますようお願いいたします。最後にひとつ、前述の「自己チェックシート」の冒頭に書かれている言葉をご紹介いたします。
「小さな命を守るこの仕事には、一寸の甘えも許されません。『新人だから…』とか『習っていなかった…』などという言い訳は、プロフェッショナルとしては相応しくありません。このチェックシートには、ベルノス動物病院のプロ・スタッフになるための“最低限の”実務内容が記されています。これだけ覚えれば、とりあえず病院内で動けます。しかしながら、これだけ覚えればよいというものでもありません。あなたの努力が結実し、一日でも早く、遥かな高みで昇華できることを願っています。」
(2014.03)伊東秀行
ニッポン獣医療界の明るい未来。
ぬけるような青空が都心に広がった9月最終の日曜日、千代田区紀尾井町のホテルで行われた学会(第15回 日本臨床獣医学フォーラム、JBVP)に、当院のスタッフ全員で参加してまいりました。このJBVP、私も「第2回」から毎年参加しておりますが、年々規模が拡大し、今年の出席者はおそらく5000名を超えたのではないでしょうか? 毎年出席していて思うことは、20代、30代の若い獣医師や動物看護師たちが圧倒的に多いこと。8割以上の出席者が次世代のニッポン獣医療界を担う若者たちです。活気あふれる会場で貪欲にメモをとり、駆け足で会場内を行き交うその姿を見ると、わが国の獣医療界の輝かしい未来を感じ取ることができました。わが動物看護師さんたちも、相当な刺激と心地よい満足感(ただの勉強疲れ?)を感じた秋の1日でした・・・。
さて、ご報告が遅くなりましたが、リニューアルされた当院の待合室。飼い主の皆さまには大変なご好評をいただいております。「リゾートに来たみたい。」「ス○-バッ○ス(←シアトル系コーヒーチェーン)のよう・・・。」「素敵になりましたね。」などなど、身に余るお褒めの言葉を頂戴しております。加えて、「○○さん、お入りください。」と診察室からお声掛けすると、グッスリとお休みになられている方もチラホラといて、“お待ち時間が苦にならない居心地のいい空間づくり”のコンセプトは、十分に達成できたのではないかと自負しています。
何につけ、走り続けなければ時代に取り残されてしまいます。これからも立ち止まることなく、ヒトと動物に優しい動物病院であり続けるように、努力してまいります。
(2013.10)伊東秀行
当院のリニューアル、間もなく完了いたします。
ようやく終わった大型連休も連日の好天に恵まれ、どこの行楽地も活況を呈したことと思います。当院の看護師さんたちも大好きな「東京ディズニーリゾート®」(TDR)。大変な人出だったと推測いたしますが、私はTDRのアトラクションの内容よりも、「CS(顧客満足度)がなぜあんなに高いのか?」に興味をそそられています。経済誌などによれば、TDRは新しいアトラクションに年平均350億円以上もの巨額投資を行い、“ゲスト”であるお客さんたちを飽きさせないような努力をしているのだそうです。そのため、リピーター(再訪者)が90%を超えるとか・・・。
そして忘れてはならないのが、“キャスト”と呼ばれるスタッフの、プロとしての自覚とおもてなしの哲学。キャストのほとんどがアルバイトであるにもかかわらず、いったいどんなスタッフ教育をしているのだろうと、興味のタネは尽きません。 高度で良質な獣医療の提供とCRの向上が求められている我らが動物診療施設にも、大いに参考とすべきことがありそうです。
・・・と、前置きが長くなりましたが、この連休中に進めてまいりました当院の「リニューアル計画」。まだまだ改装工事は続いておりますが、5月中にはすべて終了する見込みでおります。当然、350億円もかけてはおりませんが(!?)、診療までのお待ち時間が長く感じられないような“心地よい空間”をご提供させていただきます。加えて、獣医師も含めた当院スタッフの、更なるポテンシャルの向上にも取り組んでまいります。
(2013.05)伊東秀行
2013年の幕開けです!
白雪を纏(まと)った富士山と丹沢連峰の山々が、都心からもキレイに見えた元日の朝、晴々しく2013年の幕が切って落とされました。昨年末の国政選挙によって新政権が誕生し、その期待感からか、日本経済にも薄日が差してきそうな気配がしています。(…と思いたいですね!)
さて、当院は本年2月17日、開院21周年を迎えます。本来であれば、20周年で行うはずだった病院の「リフォーム計画」・・・。昨年は、何かとバタバタしており、すっかり忘却の彼方へ飛んでしまっておりました。病院内の照明をすべてLED照明に換え、待合室には間接照明を入れて、飼い主さまにホッとしていただける、オシャレな空間を作り上げる予定です。さらに、今年は1月早々に新たなスタッフを迎え、また、春にはもう1人の新人スタッフが加わります。ハード、ソフト両面の一層の充実を図り、飼い主の皆さまに気軽に来ていただける病院を目指してまいります。
(2013.01)伊東秀行
動物たちから与えてもらうもの。
爽やかな秋晴れとなった11月4日の日曜日、(公社)東京都獣医師会の公務により(?)「第31回世田谷区動物フェスティバル」に顔を出してきました。会場となった砧(きぬた)公園には、東京都獣医師会、東京都動物愛護相談センターを始め、多くの動物関連のブースが出展し、ものすごい人出でした。さまざまなイベントと相まって、周囲には、自慢の愛犬を連れた多くの人々の笑顔&笑顔・・・。それにしても、さすが「世田谷」のワンちゃんたち。なかには、犬種図鑑でしか見られないような、めずらしいコもいたりして・・・。とても凛々しい顔をしていました! 
このようなイベントに顔を出すと、いかに動物たちが、人の生活に潤いを与えているのかがよくわかります。当院でも、永く大切にかわいがってきた動物が亡くなり、さびしい思いをされている“元飼い主”さまがご来院され、そのお話を伺うことがあります。「○○がいなくなって家族の会話が減った。」「こんなにさみしくなるとは思わなかった。」などなど。このような方たちは、総じて「また、飼いたいのだけど・・・」といいながら、何かを案じているご様子。動物の寿命とご自身の年齢を重ね合わせながら、「私の方が先に逝ってしまったら・・・」と悩んでいらっしゃるのです。
前置きが長くなってしまいましたが、何も悩む必要はありません。動物愛護相談センターには、皆さまの愛情を待ち続けているワンちゃん、ネコさんたちがたくさん保護・収容されています。飼い主さまの年齢に見合った(?)高齢の動物たちもいます。ペットショップの子犬や子猫だけでなく、ぜひ彼らにも目を向けていただきたいと思います。「動物愛護相談センターには、何だか行きにくい。」とお考えの方は、ぜひ私たちにご相談ください。皆さまの生活環境、面倒をみる方の体力、ご要望に沿った動物との出会いが叶いますように、お手伝いをさせていただきたいと考えています。(東京都動物愛護相談センターの公式サイトは、リンク欄をご参照ください。)
最後に、全国のセンターの職員の方々は必死の思いで、動物たちの譲渡と返還に渾身(こんしん)の力を注いでいますことを付け加えておきます。(東京都の場合、やむなく処分に至った動物の数は、平成22年度統計でピーク時の24分の1。)
(2012.11)  伊東秀行
2012年・・・希望の光を新たな年に見出すことを期待されている方も多いことと思います。
昨年は、国難ともいうべき由々しき事態が各所で発生し、多くの尊い人命と動物の命が失われた年でありました。副次的には私たち日本人の「絆」が深まり、困難に立ち向かう日本人の姿や秩序の正しさ、民度の高さに世界中が驚嘆し、日本人の冠たる矜持(きょうじ)を再認識された方も多かったのではないでしょうか? 
一方で、明るい話題といえば、葛飾区(・・・というか、もはや東京中)のどこからでもその威容を望むことができる「東京スカイツリー®」。今春の開業が待ち遠しい限りですが、昨年、青木克徳・葛飾区長とお話ししたところ、「(地元の墨田区だけでなく、)何とか葛飾区にもスカイツリー効果が出るように、地域の活性化に知恵を絞っていきたい。」とのことでした。
何だか東京の下町地区全体が、期待感で“今からウキウキ”しているような気がします。
ところで、こちらから「あの展望台」が見えるということは、あちらからもこの裏庭、そこの小路が見える・・・ということ。気を引き締めなければなりませんね!
ちなみに、スカイツリー・第1展望台の鉄板焼きレストラン、席数が8席しかないそうです。私は何とかこのプラチナシートの予約が取れないか、今から思案中・・・。
2012年の、皆さまと動物たちのご多幸とご健康をお祈りいたします。
(2012.01) 伊東秀行
初めてのアップ!
世界中の情報が、机の上の小さなパソコンひとつで得られる時代。むしろホームページのアップは、機を逸して遅すぎた感があります。忙しさに取りまぎれ、「いつかは・・・、今度こそ・・・」と、自分をごまかしている間に、10年近くが経過してしまいました。
他院のホームページと比較して、後出しジャンケンですから、内容はなるべく充実させたつもりでいます。文章はフルオリジナル、自分の言葉で表現するように心がけました。「文字が多くて、わかりにくい!」というご指摘があれば、徐々に変えていこうと思います。(むしろ、砕いて書く方が楽ですから!)
当院のホームページ・・・。まずは、こんなところから見ていただき、皆さまのご意見を参考に、少しずつ育てていければ…と考えています。ぜひ、貴重なご意見をお寄せください。
(2011.07) 伊東秀行
古いアルバムから引っ張り出してきた写真をご紹介する“新小岩アーカイヴ”。
定点撮影した現在の風景と比較しながら、古き良き時代の新小岩をお楽しみいただくコーナーです。
動物医療とは全く関係ありませんが、不定期で追加・更新していきますのでお楽しみに!
東新小岩1-15付近

秘蔵写真

秘蔵写真

秘蔵写真
トヨペットクラウンRS型
(トヨタ博物館・愛知県)

東新小岩3-4付近(当院が入っている建物の1F駐車場)

秘蔵写真

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東新小岩3-5付近

秘蔵写真

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秘蔵写真
角度を変えると…当院
エントランス前の道路です。

東新小岩3-7付近

秘蔵写真

秘蔵写真

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角度を変えると…
蔵前橋通りです。

奥戸9-2付近(「奥戸新橋」東側)

秘蔵写真

秘蔵写真

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離れてみると…
奥が新金貨物線です。

東新小岩1-17付近

秘蔵写真

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